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(1) はじめに ロジカルシンキングは、学問上の理論とは異なり、課題の設定から実行可能な対応策の考案、そして実際の行動の管理までの一連のプロセスを経て成果を上げるために必要な思考方法です。これまでに蓄積した経験・知識を体系的に組み上げるためにも、また、経験が少ない技術者が、最短距離で先輩技術者に追いつくためにも、役に立つ手法です。
(2) ロジカルシンキングとは ロジカルシンキングとは、筋道だった合理的な思考様式やその方法論のことを指します。日本語では論理思考(もしくは論理的思考)と呼ばれ、1990年代以降、ビジネスパーソンにとって最も重要なスキルの代表とされています。ロジカルシンキングとは、 ・論理的(ロジカル)に考える(シンキング) →根拠を明確にし、論理的に筋道を立てて考えること ・相手にとってわかりやすく、納得性がある考え方のこと ・全体像や位置づけをわかりやすく考えること ロジカルシンキングにはいくつかの重要な要素があり、それをしっかり押さえておくと、ロジカルシンキングの目的でもある問題解決や、説得力のある主張やコミュニケーションがより効果的にできるようになります。ロジカルシンキングの重要な構成要素は以下の6つです。
主張と根拠に筋道が通っている ・バイアスにとらわれていない ・合理的である ・物事を適切に分解できる ・因果関係を正しく把握できる ・言葉や数字を適切に扱える また、これらと関連して、フレームワーク(枠組み)で物事を捉えることができることも非常に重要です。
現代のように過去の理論や経験が通じないことが多々としてある世の中において、ロジカルシンキングは必要不可欠なものになっています。ロジカルシンキングは、物事を要素ごとに分解することで、筋道を立てながら矛盾が起こらないように考える思考法です。ロジカルシンキングは英語であり、日本語では論理的思考と翻訳されています。
意味を把握するために、ロジカルシンキングを、ロジカルとシンキングという2つの言葉に分解してみます。 ・ロジカル (Logical) の意味:論理的な、筋の通った、理にかなった ・シンキング (Thinking) の意味:思考、考えること、意見、判断 すなわちロジカルシンキングは、「物事を体系的に整理したり、道筋を立てて矛盾がないように考えること」となります。